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池井戸潤『株価暴落』を読んだ感想|「一風堂」爆破テロ犯人の動機は何なのか?【ネタバレ注意】

池井戸潤『株価暴落』を読んだので、感想をかきます!

池井戸潤『株価暴落』のあらすじ


巨大スーパー・株式会社一風堂を襲った連続爆破事件。企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落、一風堂の巨額支援要請をめぐって、白水銀行審査部の板東洋史は企画部の二戸哲也と対立する。一方、警視庁の“野猿"刑事にかかったタレコミ電話で犯人と目された男の父は、一風堂の強引な出店で自殺に追いこまれていた。傑作金融エンタテイメント。


引用:Amazon内容紹介(株価暴落 (文春文庫)

池井戸潤『株価暴落』を読んだ感想

池井戸潤『株価暴落』の読了後の感覚的評価

お気に入り度:★★☆☆☆
読み返したいか?:NO


「一風堂」の経営はどうなるのか?
テロ犯人は誰なのか?


銀行モノ×警察モノという感じで、読みごたえがあった。


なじみのない銀行用語がさく裂して眠気を誘う。
登場人物が多く、特徴となる登場人物の描写が少ないので、名前とその立場を覚えるのが大変。
どちらもストーリーを堪能するには重要なので頭を使う小説でした。


オチは爽快感があるけど、読むのが疲れる。


以下、大幅なネタバレとなるため閲覧注意です!

ネタバレ注意!結局テロ犯人の動機は何だったのか?

「一風堂」のテロ犯人は、かつて「一風堂」とのトラブルがきっかけで自殺した商店の息子である犬鳴黄・・・と思いきや、黄を追う滝田刑事&「一風堂」会長に反感を持つ役員の財前でした。


財前の犯行動機は明確に記されていてわかりやすいのですが、滝田のものは一読しただけではよくわかりませんでした。


担当刑事ですら「動機が皆目見当つかない」といいだす始末ですが、本文ではこのような「憶測」がもたれています。

(一風堂を爆破することで、)巨額の利益を得ようとしたのかもしれない


しかし、滝田が逮捕される章での滝田自身の回想にて、動機が「黄」に起因していると思わされているので、違和感を覚えました。

黄が再び滝田の人生に現れたとき、(中略)滝田は舌なめずりしていたのだ。
これだ。こいつは使えるーー


いやいや黄を破滅させようとかそういう動機でしょ!と思って本文を読み返すと、逮捕直前のシーンにこんな描写がありました。

これで、爆弾犯、犬鳴黄は自爆して死ぬ。(中略)そんなことよりももっと大事なことがある。(中略)一風堂株は暴落するだろうということだ。


黄が死ぬことより、株価暴落のことが大事・・・見逃していました。滝田はカラ売りのためにテロを行うが、その罪をかぶせるのに最適な相手が黄だった、ということですね。滝田が金に困っている様子がなかったので(経済的理由で夢をあきらめたという描写はありましたが、終わったことですしね)、わかりにくかったのかもしれません。


実写ドラマ化がされているようです!
こちらの方がストーリ―に入りやすそう。