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東野圭吾『人魚の眠る家』を読んだ感想|人が死ぬ瞬間っていつなのだろう?【ネタバレ注意】

東野圭吾『人魚の眠る家』を読んだので、感想をかきます!
もうすぐ実写映画化されるということで、映画館で予告を見て気になっていた小説です。

東野圭吾『人魚の眠る家』のあらすじ

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた―。病院で彼等を待っていたのは、“おそらく脳死”という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。


引用:Amazon内容紹介(人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)


以下、大幅なネタバレがありますので未読の方は閲覧注意です!

東野圭吾『人魚の眠る家』を読んだ感想

人は、どのような状態になったら死んだと言えるのでしょうか。
心臓が止まったら?
呼吸ができなくなったら?


脳が動いていないのだから、痛みも感じないし、生きているのが辛いなどと思うことすらないだろう。
瑞穂が延命措置を受けるたび、医師や科学者はそんなふうに思っているようでした。
薫子だけが、心配をしている。


薫子は「瑞穂とのお別れ」を機に瑞穂の死を受け止めましたね。
それはなんとなくわかる気がします。
生きているけど、その魂はもうここにはないという感覚。


誰かが死ぬ瞬間というのは、誰にも決められないものなのかなと思いました。
感覚的な別れ、医学的な別れ。
どちらにせよ、それが死を受け止めた瞬間で、正しくなくってもいいのかもしれません。


東野圭吾『人魚の眠る家』読了後の感覚的評価

お気に入り度:★★★★☆
読み返したいか?:NO


ラストは救いがあったものの、読み進めるうちに奇跡を願わずにはいられませんでした。

東野圭吾『人魚の眠る家』読了後の方にオススメの本

「人魚の眠る家」と同じく、東野圭吾の著書は医学的な要素を取り入れたものが多くあります。
過去に読んだものと似ているな~と感じた小説をまとめておきますね。


「人魚の眠る家」を一気読みした方はきっと楽しめるはずです♪


不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。


引用:時生 (講談社文庫)


世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!
脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。

引用:変身 (講談社文庫)

他作家の「脳」にまつわるおすすめ小説

他の作家さんでも、「脳」のはたらきにフォーカスをあてた作品で興味深いものを思い出したのでまとめておきます!


ぼくのうつくしいユーノは、笑顔で、文句なく幸福そうだった。あのときの彼女は、いまどこにいるんだろうか。ユーノのお母さんの咆哮のような恐ろしい泣き声。僕はユーノにも、その母親にも追い詰められていく――「ロボトミー」。


引用:じごくゆきっ


短編集です。
「ロボトミー」と「A」が脳にまつわるものです。


誰かに思われることで起きてしまう犯罪。誰かを思うことで救える罪。

コンビニの店長が男にナイフを突きつけられる中、電話の音が響いた。【でていいか】店長の差し出したメモを見ても、男は何も答えなかった――「文字盤」


引用:血縁


こちらは「脳」のはたらきをトリックに使った短編ミステリ。



「脳」については100%のことが明らかになっていないそうです。
だからこそ、小説という形になると人の心をひきつけるのかもしれないですね・・・



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